FIAT500 / Nuova500 500D 1960-1965

500D(チンクエチェント・ディー)は前期型フィアット500で逆開きドアの稀少なレア旧車

投稿日:2020-06-07 更新日:

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旧チンクエチェントことNuova500のプリマセーリエに続く第二世代モデルが500D(チンクエチェントD)。1957年に誕生した最初期のファーストシリーズは、2年前の1955年に登場して売れ行き好調だった姉妹車の600(セイチェント)に並ぶ形で世に出されました。終戦直後の貧しいイタリア社会で当時の庶民に受け入れられていたのはスクーターや小型バイクといった二輪車やキャビンスクーター等でしたが、ほどなくベーシックトランスポーテーションの勢力図を一新することに成功します。その後、フィアット500はイタリア国民の足として急激に台数を伸ばしてゆきます。

1960年10月、最初のマイナーチェンジモデルとなります。この際にPrima Serieから多くの変更と改善が施されたのが改訂版のDタイプ「500 D」。これはジャルディニエラの発表と同時期にあたります。ちなみに、通常のセダンタイプをイタリア語ではベルリーナと呼びます。

500 Sportを含む以前のすべてのモデル(Nuova500)に取って代わることになり、以降、後方まで開くコンバーチブル(trasformabile トラスフォルマービレ)の車両はチンクエチェントに存在しません。すべて新しいDバージョンに統合され、Giardinieraとともに、フィアット・チンクエチェントの1960年代シリーズを構成することとなるのでした。

500Dと呼ばれるマイナー版は、ヌォーヴァ500をチューニングいた高性能版スポーツタイプの500 Sport(スポルト)が1958年に登場していて、排気量499.5ccまでにアップされたエンジンをマイナーモデルの500Dが引き継いでいます(ただしパワーはスポルトの21.5PSから18PSまでデチューンされている)。

それでも最高の出力と最大出力が洗練され、4400rpmで17.5 hpを実現。キャブレターはWeber 24IMBを採用。また、燃料タンク形状も変更される、後部シートバックを可動式にするなどの改良を受けた500D(チンクエチェント・ディー)。標準装備にはいくつかの追加があり、ウィンドーウォッシャーや灰皿などが採用されたのもこのタイプからです。積載面を確保するため背もたれ部分が折りたたみ式となる布張りの後部座席を設置し小さなボディの中にラゲッジスペースを確保。その次のモデルとなる500Fには1965年に引き継がれ、駆動系が強化されると共に、安全性の見地から逆ヒンジであった左右のドアが後ろ開きに改良されます。

最高速度はジャルディニエラと同様に時速95km。



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