フィアット車の歴史 Multipla ムルティプラ FIAT600 セイチェント

セイチェント系600『ムルティプラ Multipla』はフィアット随一の個性派インパクトカー!

投稿日:2018-01-26 更新日:

emkanicepic / Pixabay

ヌオーバ500が開発される少し前に登場したFIAT600(セイチェント)の亜種である600 Multipla(ムルティプラ)。

600開発当時(1955年)、フィアットの上層部はRR方式のセイチェントに対して前向きな姿勢は示していなかったという。初代500ことトッポリーノの頃に後半の主役だったジャルディニエラ(ワゴンタイプ)がRRでは作れないとの主張であった。

たしかに、リア部分にエンジンを積むのだから後部にスペースが確保できないと考えるのは普通の見解ではある。しかし、その常識を覆してしまうのがダンテ・ジャコーザの独創性、非凡さの所以であり、その証明の一つとして足跡を残した個性的な名車が『ムルティプラ Multipla』だ。

いつも通りの無茶ぶり的な難問のハードルをクリアするために彼が講じた対策は、運転席を前輪軸の位置まで前進させることで、3列シート6人乗りのマルチパーバスビークルを実現するというものだった。これが初代ムルティプラが極めて変わったフォルムとなった経緯。フィアット車・イタリア車史のみならず自動車の歴史に残るユニークな形状のクルマが誕生した。

奇抜なフォルムにも関わらず、当時はタクシーなど商業車としても実用的に乗用されていたのだから素晴らしい。古いイタリア映画でもその姿がフィルムに収められている。

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