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旧車ライフは錆との戦いの日々!旧チンクエチェントは本当にサビやすい・・!

投稿日:2023-07-10 更新日:

先日、雨の中の箱根越えから帰ってきて、でようやく晴れたので、愛しの旧フィアット500を干す。錆対策も再開。

2代目チンクエチェントことNuova500(ヌオーバ・チンク)は、その愛らしい丸っこいフォルムが魅力なのだけど、まさにブリキのオモチャみたいに鉄板を接合したモノコックボディのため、金属の合わせ目などがひじょうにサビやすい。

特に、ドア側など外気と水気に晒されがちな箇所は、写真のように少し塗装を剥いでみると着々とサビが進行していたりする。いかに錆止めのサフェーサーや塗料が施されていても、面ならいざ知らず、端っこのヘリ(縁)はどうしてもウィークポイントになってしまい、そこからジワジワと塗面の下から侵食されてしまう。

 

旧車 フィアット500 サビ対策

1960~70年代の旧車であるチンクエチェントも、今やクラシックカーとかヴィンテージカーと呼べる部類になってきてるから、とんなに愛情込めて手入れをしてあげていても見えない所からボディは錆びて腐って…自然と土に帰ろうとするのだー。

これはたぶん、フィアット500に限らず、同時代の名車である旧ミニや旧フォルクスワーゲンも同じなのかなと思う。

 

フロアを始め、徹底的なサビ対策の施工としては、北欧車のボルボ(VOLVO)も御用達のノックスドールを気合を入れて吹きまくり済みなのだけど、あくまで「サビ予防策」であり「サビの進行を止める」作業。

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サビとの戦いは日々常に終わるコトなく続くのだ!(それが旧車乗りの宿命)

 

先ほども書いたとおり、ドア付近のサビは旧車のチンクエチェントならではの錆スポットのひとつ。

雨水が侵入しやすい箇所だから、知らず知らずの内に水分が染みたり蒸れたりで、パッと見はペイントの塗膜が無事でも、マイナスドライバーやらスクレイパーで削るとホントにナンボでも出てくる。中身はサビサビで緩やかに悪化していく。

 

やはり鉄板の継ぎ目がヤバイなぁ~。苦し紛れだけれどCRC(クレ556のこと)をせっせと吹いて浸透させておく。

大掛かりな防錆施工も時には必要だけど、博物館に置いとくヴィンテージ車ならともかく、やっぱりアシとまではいかなくても日常的に普段乗りしたいし~・・こんな風に応急処置でお茶を濁しておくことも決して無駄ではないかと。

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潤滑効果だけでなく錆の抑止にも効果ゼロというわけではないので、旧車に乗るなら1本は車載しておきたい万能アイテムなのだ☆ 同じくKUREブランドの強力サビ取りラストリムーバーも旧車のサビ対策にはおすすめ。

 

現代のクルマは錆びないのに旧車はなぜ錆びる?

青空駐車場で雨ざらしになってても、現代のイマ車が錆びてしまうことはあまりない。というか、ご家庭のマイカー・乗用車でサビなんて気にしてる人なんて今時まずいない。なんでだろう? ここに旧車のサビ対策のヒントがあるのかも。

錆というのは言うまでもなく、金属が酸化する自然現象。たしか理科でも習った気はするけど酸化還元反応(腐食)というやつ。鉄は錆びる。コレ常識。

もちろん自動車のボディやパーツに使用する鉄はキチンと加工されたものだけど、そのまま空気や水に触れていれば錆びちゃうわけで、それを防ぐために外気との直接コンタクトを遮断するコーティング、すなわち「防錆塗装(ぼうせいとそう)」を施す。

その「防錆塗装」も、昔と今ではまったく異なる代物だそうで、1960年代にアメリカの自動車会社フォードが採用した「電着塗装」という技術が、現代車のボディ塗装につながるルーツらしい。つまり、古い昔のクルマが格段に錆びやすいのは塗装の差による所が大きいのかな。防錆塗料も高性能になってるだろうし。

もちろん他にも技術的にも様々な違いはあって、現代の自動車は、防錆鋼板を使用して錆びにくい構造にするなどボディだけでなく車両全体に錆が発生しにくい造りになってるそうな。

 

さて、チンクエチェントならでは錆スポットというものもあり…

 

キャンバストップのリペッドがあたる部分も塗装が割れてサビの内部侵攻を許していた。厚い塗面なのに、わずかなクラックから染み込んだ水分で地金がここまで錆びる。ここも見た目にはサビが出てなかってけれど、ぷくっと蚊に刺されたように塗面が膨らみつつあったのでマイナスドライバーであえて剥がして地金を出した。

クッションとなる緩衝材のようなものを貼っていても、経年ですぐ潰れてしまうし、積み重なる振動によるペイント面の痛みは防ぎ切れない。それに両面テープとかも水分を保持してしまうモノだと貼ってある下が錆びたりする。

 

有名な話だけど、もともとフィアット500のオープントップは振動と車内騒音を逃がすための苦肉の策だったわけで(初期型のプリマ・セリエは全開のコンバーチブル)、後期型の500Fだと体感的にも言うほど辛くもないものの、ボディは常に振動で揺らされダメージを蓄積し続けているのは確実ではある。

簡単に根治はできないけれど、屋根部分のサビ箇所は放置しておくわけにもいかないので、ざっとだけど400番のサンドペーパーで削って…

錆転換剤で応急措置。

とりあえずサビの進行を食い止めるにはこれがいい。削って根治させるのは途方もないし、湿度の高い日本では日を追うごとに少しずつ侵食されてしまう。

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やはり旧車だと使用頻度が高いのでロックタイトの量多めのやつを常備している。

 

仕組みとしては「赤錆」を無害な「黒錆」に化学反応で転換させるというもの。直接サビに塗料みたいに筆塗りすればよいのだけど、ある程度は上っ面の浮き上がってるサビは削らないとダメ。といっても、そんなに根を詰める必要はなくて大体でいいと思う。でないとノイローゼになっちゃう(苦笑)

 

基本、うちの旧チンクエチェントには雨の日は乗らないのだけれど、出先で降り出したりとやむを得ず雨の中を走行することもあり、ちょっと雨足が強いだけでご覧の通り床下に浸水を許してしまう。

 

フロアカーペットを取り外してササっと水気を拭いたらしっかり乾かす。浸水経路は分かっていて、フロントガラスの劣化したシールの隙間から滲み入ってきて下に伝わってしまうみたい。いずれは直さないといけない箇所。

我が家の旧車生活では「サビ対策」をかなり重視してるので、フロアマット&カーペットは簡単に剥がして脱着できるように加工してるけど、普通はそんなに車内ボディの地肌なんて出さないから、あまり乗ってないオールドカーや長年放置されてしまった昔のクルマは床下が知らない内に錆でボロボロになってたりする。

現役で乗ってる限りは、サビで腐って床が抜けるようなことは起こり得ないと思うけど、根本的に解決できる問題でもないのは重々承知。

 

まあね、ガレージあれば最高なんだけど… 最低限ボディカバーは必須。

COVERITE(カバーライト)のがいいね。

 

そのうちサビ・マエストロと自称できるくらい詳しくなれば、うちの1965年式フィアット500F(エフ・タイプ)も後世に残せるかもしれないね。がんばろっと! まあ、錆対策も化学(ばけがく)ではあるので、意外とキライではないッス。

 

ああ、リアのテールランプやばいな…

色褪せ・退色くらいはもう暫くガマンしようと思ってたけど、さすがに樹脂パーツが割れてくると走行中の落下の危険性があるからな~・・。折を見て新調しますかねー。

[2019/03/02]



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