500L(チンクエチェント・エル)は500Fの豪華版という位置づけでデビューした。頭文字のL(イタリア語読みだと”エッレ”)は「Lusso ルッソ」で、デラックスとかラグジュアリーという意味。1968年から1972年まで製造された。
内装が豪華になった他、ドライブシャフトが強化型となり、メーターにはNuova500シリーズで唯一の燃料計が設けられ、ガソリン残量が分かるようになった。(それ以外のチンクの丸メーターではガソリンの量は分からない)
外観では、前後のバンパーに取り付けられたバンパーオーバーライダーが特徴的。デザイン的にバランスを取るためと思われるが、正面のFIATエンブレムはシンプルなものとなっている。