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チンクエチェントの”尻尾”ことナンバー灯(Luce Targa)をアルミの当時物パーツに交換するよ♪

投稿日:2020-01-08 更新日:

アルミ製のライセンスプレート・ランプを入手した。当時物のオリジナルパーツで、メーカーはAltissimo(アルティッシモ)たしかテールランプやワイパーとかも作っていたと思う。

ちなみに、一緒に写ってるのはチンクの丸メーターでおなじみのVeglia(ヴェリア)製のアンティーク目覚し時計。(※正確にはボルレッティに買収される前)

 

チンク乗りの間で”シッポ(尻尾)”と呼ばれるナンバー灯カバー。

イタリア語ではLuce Targa(ルーチェ・タルガ)と言い、意味もそのまんまナンバー灯。

ここん所のデザインは現代版の新型フィアット500でも踏襲されているし、チンクエチェントを象徴するディティールの一つと言える。ネズミというよりはハムスターの尻尾みたいで可愛らしいのだけれど、クオリティとしてはピンきりで、やはり希少な当時物パーツは質感や曲線・フォルムが美しい。

やっぱり昔の自動車パーツというのは、リプロやプラ製とは違った趣きがあるので、気長に一つ一つ見つけて付け替えていくのも楽しみであり醍醐味。盆栽チンクとはよく言ったもの。

希少パーツではあるけれど、それでも絶対に手に入れられないワケでもない。旧チンクエチェントはまだまだ現役のヴィンテージカーだもの!

とはいえ、車体もオリジナル部品も確実に減っていくのもまた現実。できるだけサルベージしてチンク乗りの間で順ぐりに回せればベストなんだろうけど。もしボクが突然死とかしちゃったら、残った貴重なパーツとか捨てられちゃうかもしれないな(苦笑)死んだら全部チンクエチェント博物館に寄付して~!とかあらかじめ遺言しとかなきゃなー。

 

この古めかしい”ルーチェ・タルガ”(ナンバー灯)のお気に入り素敵ポイントの一つが、電球が収まるココのまん丸スポット!こういう見えない部分のギミック感というか、手を抜かないオシャレさが堪らん!

このように、半ドーム型の磨りガラスが、タマタマに収まっている。

丸いものに丸いものを被せる・・あるイミ真理かもしれない!?

しかし、わざわざ球状に造ることに手間やコストの観点から合理的な理由があるのだろうか?

ー否。こだわりとは、そういうモノである。理屈じゃないのだ。

リプロ品で多いのはこのタイプ。これはこれで悪くはないのだけれど、やっぱり鋳物ならではの良さがあるかなぁと。

 

こういうモノ作りの遊び心というのは、昔のメイド・イン・ジャパン製品にもけっこうあったもので、家電とか自転車の部品とか、デッドストックやジャンクを発掘するとかなり面白い。

昔の方が凄かった、という単純比較ではなく、当時の人達や社会にとって高級品だったという事でもある思う。もちろんモノ作りのこだわりという点では、庶民レベルの日用品でさえ現代の量産品より勝る面も多いだろう。しかし、テクノロジーやクオリティは全体的に底上げされながら進化してるのもまた事実。温故知新でありたいよね。

トポリーノや600(セイチェント)の後を受けた2代目フィアット500ことNuova500(ヌォーヴァ・チンクエチェント)は、一般大衆が自動車に乗ることを”特別なこと”から”あたり前”にするのを目的として廉価に作られたクルマではあったのだけど、それでも当時としては決して安い買い物ではなかったはず。そりゃ、まあ、出来る限りカッコよく作るさ、こだわって。そういうメーカーとか職人の良心みたいなものが介在する余地があった時代というのも(きっと貧しかったのだろうけど)素朴に人間として懐かしくもあり羨ましくもある。

2~3回ほど飲みに行くくらいのお金で、ロマンが買えちゃう。旧いパーツって高いけど安いよなぁ。。



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