FIAT500 / Nuova500

イタリアの石畳に似合う路地裏のクラシック・チンク

投稿日:2018-12-23 更新日:

StockSnap / Pixabay

第2次世界大戦前後にFIAT社により生産された初代チンクエチェントこと500 Topolino(トポリーノ)の名を継承する形で、「新しい」を意味するイタリア語『NUOVA ヌォーヴァ』を車名に冠して登場したのが、1957年にデビューした2代目チンク『Nuova 500 ヌォーヴァ・チンクエチェント』である。

2007年の新型フィアット500は、この2代目チンクをモチーフとしているのは周知の通り。

曲面主体のモノコックボディで剛性を保ち、後部に空冷2気筒479ccエンジンを搭載するRR(リアエンジン・リアドライブ)車で、広くはないが大人4人が移動できるスペースがしっかり確保されていた。1955年には水冷4気筒633ccエンジンをやはり後部に搭載したフィアット 600(セイチェント)が登場していたが、より多くの人に四輪車を、という思いから生まれたのが、600よりさらにボディを小型化し、エンジンも小さくして価格を抑えた500だったわけだ。

最高出力はわずか15psながら最高速は90km/hと、当時のイタリア人の「アシ」としての実用上には十分で、スクーターを移動手段としていた人たちに四輪車のメリットを強くアピールしながら販売台数を増やした。当時としても価格が安かったこともありヨーロッパ全体に販路を拡大。バリエーションを増やしながら1975年まで生産され続け、その総生産台数は367万8000台に達したという。



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